リパラオネ文学
リパラオネ文学とはリパラオネ人による文芸を指す。
目次
リパラオネ文学の歴史
フレンティア時代(~MPhil.1999)
重要な文学:ファシャグノタール、アンポールネム
この時代に書かれた文学の内で現在まで残っているものはリパラオネ教の経典であるファシャグノタール及びアンポールネムを除き少なく、宗教的文典が主になる。
- 『ファシャグノタール』(教典, Mphil.5186頃, アレン・リフィア)
- 『アンポールネム』(教典, Mphil.1999, フィシャ・ジニェレーチェ)
アドルプド時代(MPhil.1998~Phil.559)
重要な文学:スキュリオーティエ叙事詩、教法学
スキュリオーティエ叙事詩は、リパライン文学にこの時代大きな影響を与えることとなる。スキュリオーティエ詩形による韻文が大量に書かれるようになる。英雄叙事詩的文学が中心の時代であるとされている。また、スキュリオーティエ叙事詩による統一民話の成立もこの時期である。
- 『スキュリオーティエ叙事詩』(叙事詩, Mphil.1995, アテニア・スキュリオーティエ・アリテ)
- 『アルダスリューレの行』(叙事詩, Mphil.1990, 作者不明)
ラートード時代(Phil.560~Phil.800)
重要な文学:アレス学派的教法学、英雄反動文学、ヴェーリェストライジア(verliestraisi'a)、クローメーア(klormera)
英雄反動文学は前の時期までの保守的な時代を飛び出して、アレス学派という新しい考え方が生まれた結果、それまでの英雄叙事詩的、宗教的な文学の反動として流行した。水色の悲劇(Varn la flen)や英雄妄想譚などがある。前者の水色は涙を指し、重苦しく破滅的帰結に至る文学を指す。後者は自身を英雄叙事詩に登場する英雄だとするものとして進む滑稽な物語である。
ヴェーリェストライジアはそれまでの形式的に凝り固まった詩の形式に反発して興った叙情詩の形式でラネーメ詩の形式を取り入れ、内容も恋愛を詠ったものが多い。
クローメーア(詩学院主義)はすキュリオーティエ叙事詩について学び、詩を紡ぐ詩学院(クローメ)で発達した式調高い詩の潮流である。これらは貴族階級のパトロンに保護されるようになった[1]。
エスタール時代(Phil.801~Phil.1496)
重要な文学:スニーオーヴェイノ(snirorveino)、西方記、サルシュナース文学、パイグ人陰謀説、フロンティア文学、燐詩主義(リンドゥーシェ)
スニーオーヴェイノは詩と散文を挟む文学スタイルのことである。この時代までリパラオネ文学は主に韻文によるものしか無かったが、スニーオーヴェイノが発達することによって散文文学の時代が始まる。
ラートード時代とは裏腹にアイル人やパイグ人の様子を描いた西方記などをはじめに始まったサルシュナース文化が興ることになるこれを元に精神的フロンティアに対する文学が流行ることになった。重苦しい水色の悲劇に対する反動と考えられている。
燐詩主義はラネーメの定形音節数詩に影響を受けた、もしくはその形式をそのままリパライン語に転用した形の詩である。クローメーアに影響を受けた頌歌が幾らか発達した。
- 『西方記』(小説, phil.811, イェクト・ユピュイーデャ)
イフトーン時代前期(Phil.1497~Phil.1700年代)
重要な文学:韻詩文復興運動、フィメノーウル的教法文学
スキュリオーティエ叙事詩を元とする伝統的な韻文のリバイバルである韻詩文復興運動が始まる。エスタール時代の文学に対する更なる反動としての保守的運動であるが、サルシュナース文学から発達、変化したフィメノーウル的教法文学も興っていた。
- 『義の詩篇』(叙事詩, 1620年, 作者不明)
イフトーン時代後期(Phil.1700年代~Phil.1999)
重要な文学:スカメイ文学、スキュルストライジア(skylstraisi'a)
伝統的文学運動を受け継ぎ、その上に異質のスカメイ伝説をモチーフにした冒険文学が流行した。スキュリーストライジアはスキュリオーティエ叙事詩とヴェーリェストライジアが重なったフロンティア・冒険・恋愛・ヴェフイサイトへのロマンの四種を兼ね備えた文学ジャンルである。
エフトーン時代(Phil.2000~Phil.2012)
共和制ユエスレオネ時代(Phil.2000~Phil.2002)
第一次社会主義時代(Phil.2003~Phil.2004)
重要な文学:ワシュンデーン・ドゥスニイラクランテェン文学(Krantierlyr fon la waxundeen-dusnijrakrantien)、詩文自由運動、新保守主義教法学、労働詩・労働文学。
社会主義政権の成立などによって、この支配的な韻律・音数から脱却する詩文自由運動が新世代の詩人たちの主流となることになる。ワシュンデーン・ドゥスニイラクランテェン文学は主に異世界文化との接触をモチーフとした小説の風潮である。フィメノーウル的教法文学への反動として新保守主義教法学が流行する。また、社会主義政権の成立により、労働詩・労働文学の創作も大量になされた。
- 『ハットイ人の逆襲』(小説, phil.2004, ジルコディスナル・ガイリフィヤ)
- 『革命序説』(小説, phil.2004, ターフ・ヴィール・イェスカ)
- 『蒼旗を掲げよ』(映画, phil.2003, ターフ・セレズィヤ)
第二次社会主義時代(Phil.2005~Phil.2013)
重要な文学:レスバスカラスタン運動、再解釈主義教法文学
デュイン戦争後のハタ王国との交流を経て、ユーゲ人の言語であるユーゴック語文学へのフロンティア的精神による文学的模倣であるレスバスカラスタン運動は2010年のデュイン・アレス独立戦争へのハタ王国の参加やハタ王国からの多くの出稼ぎ労働者、宗教家、事業者の流入によるユエスレオネでの公での芸術活動の変革により、詩文自由主義に沿っていることもあり、急速にリパラオネ人・ラネーメ人のリパライン語韻詩文創作者の間に広がった。再解釈主義教法文学は新保守主義教法学の流行による古典文学の再解釈的文学である。
- 『容疑者』(映画, phil.2004, ターフ・F・リファーリン)
- 『人を殺すフォント』(小説, phil.2005, シャール・KN・レーカ)
- 『ユエスレオネ・ブルー、そしてハタ・ルージュ』(思想書, ?)
イスクトーン時代(Phil.2013~Phil.2052)
重要な文学:悠里国際的青年文学、国家懐疑主義
リナエスト内戦、ファルトクノア紛争に続く連続的な本土外での紛争とそれに関係する連邦軍の動き、連邦の肥大化と政治力の反映による社会的不安は国家懐疑主義として現れた。対して自由化した国際的な青年文学は時代を反映して、安定化したものとして悠里国際的青年文学として成立した。これはワシュンデーン・ドゥスニイラクランテェン文学や国内のみならず国際的な連邦やケートニアーに対する理想主義を強く反映しているとされた。
- 『北の国から』(映画, phil.2032, ターフ・F・リファーリン)