リパラオネ人

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リパラオネ
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ユナ系リパラオネ人であるアレス・シャリヤ
人口
不明(23億人以上?)
居住地
ユエスレオネ連邦、ヴェフィス共和国、ハタ王国など
宗教
リパラオネ教、フィメノーウル信仰
言語
リパラオネ語族の諸言語

リパラオネ人(理:Lipalain、淮:linaiparinais)は、ファイクレオネを中心とする民族の総称である。独自の文化と言語、宗教を共有しており、有名な人物では「異世界語入門」のアレス・シャリヤ[1]、ユエスレオネ革命の先導者であるターフ・ヴィール・イェスカ、スキュリオーティエ叙事詩の英雄であるユフィア・ド・スキュリオーティエ・ユリア[2]などが居る。

呼称

リパラオネ

リパラオネという単語の語源に関しては明確には不明であり、メタ的に長年問題とされてきた。2015年頃の初期の議論ではリパライン語を表す"lineparine"は「暗黒の道」を語源とするという説が濃厚であった[3]。しかし、2018年には民間語源であるのではないかという疑念が呈されている[4]。しかし、同年の末になるとラネーメ祖語の*phedと「リパライン、リパラオネ」を表すlipalainの/pa/の部分との対応が提唱されるようになった[5][6][7]。2019年に入ると「lipaっぽい単語から始まっている単語の問題」が書かれ、リパラオネという名称が「闇=日没=西の方に居る」という解釈は主要なものとなっている[8]。パイグ人のように「我々」を表す単語が民族名になったのではなく、何らかの中心から指向性を持って自らを呼んだのは長らくリパラオネ人がラネーメ王朝に隷属していたことからも考えやすいが、近年ラネーメ創作者からラネーメ祖語には*phed (闇) と *phe[d, t] (話す) が存在した説が提唱されており[9]、上記の説にも疑問が持たれ始めている。

白銀の民

リパラオネ人の雅名として"flanadnyrnier"「白銀の民」という物がある。

リパラオネ人の形成

リパラオネ人の発祥とされるクレオス地方の湖[10]

リパラオネ人はラネーメ王朝から見て西側の大きい湖の周辺で生まれたと考えられている。この集団の一部はは後に東方へ移動してファイクレオネ最古の文明であるカーイハエ文明をピリフィアー暦紀元前5148年頃に打ち立てたとされる[11]。後にラネーメ人によってこれは破壊され、デヘーンハ文明(ラネーメ王朝)が成立することになり[12]、多くのリパラオネ人が世界中に離散した。これをリパライン・ディアスポラ(理:la lipalain-zgias)と呼ぶ[13]。しかし、多くのヴェフィス人がラネーメ王朝で貴族に封建的な関係を持ったことやリパラオネ人コミュニティの力が弱かったわけではないということは文明の崩壊という事実に疑問を投げかけており[14]、パイグ系リパラオネ人研究者のクァ・フォ・シリザフはピリフィアー暦1908年に著書「カーイハエ王朝崩壊説否定」においてこれをヴェフィス人やラネーメ人貴族家による血統主義による歴史修正であるとして否定している[15]
スキュリオーティエ時代以降の歴史はリパラオネとラネーメのナショナルな対立と捉えられがちだが、これは近代的な考え方であり[16]、むしろ市民革命までの歴史は宗教紛争や土着的な勢力の抗争の歴史であった。 リパラオネ人という概念の形成はピリフィアー暦1400年のヴェフィス市民革命(淮:Redresoiré Vaifiseit)を待たなくてはならなかった。ここから始まるナショナリズムの亢進は、リパライン語を話す者がリパラオネ人であるという観念を生み出すことになる[17][18]

リパラオネ人に含まれる民族

リパラオネ人と呼ばれる民族には以下のような複数のものが含まれる。

  • リパラオネ系リパラオネ人
    • ユナ系リパラオネ人……最も多いリパラオネ人、ユナ・リパライン語を話す
    • ヴェフィス系リパラオネ人……ヴェフィス語派の諸言語を話す
      • ヴェフィス人……ヴェフィス語を話す
      • フレッドシャー人……フラッドシャー語を話す
      • パエンタ人……パエンタ語を話す
      • ブルミエント人……ブルミエント・チャウデ語を話す
    • シェルケン系リパラオネ人……古典リパライン語を重視するリパラオネ人
      • 主流系シェルケン
      • シェルケン・ヴァルトル……過激派のシェルケン氏族
      • 洞窟シェルケン……ヴェフィス共和国の洞窟に住む穏健派シェルケン
  • リナエスト系リパラオネ人……リーナスタン人とも、リーナスタン諸語を話す、肌が褐色から黒色の者が多い
    • ユフィシャール人……ユフィシャール語を話す
    • タウニラウィッリー人……タウニラウィッリー語を話す
    • ミルドネジア人……ミルドネジア諸語を話す
  • ラネーメ系リパラオネ人……ラネーメ人の90%を占める、リパラオネ化したラネーメ人
    • 主流ラネーメ人……ラネーメ系リパラオネ人90%を占め、ユナ・リパライン語を話す
    • ラディーニャ人……ラディーニャ語を話す
    • ユミサ系リパラオネ人……ユミサ語派を話す
      • ユミサ人……ユミサ語を話す
      • カンルーッフー人……カンルーッフー語を話す
      • プラーッテープ人……プラーッテープ語を話す
    • ユーゲ系リパラオネ人……ユーゲ平野に住むリパラオネ系民族
      • サニス・ユーゲ人……サニス語を話す
      • フェクパル人……フェクパル語を話す
      • リナバイナ人……リナバイナ語を話す
      • ダルヴシア人……ダルヴシア語を話す
      • ハフリスンターリブ氏族……ユーゴック語を話すユーゲ人に帰化したリパラオネ人

身体的特徴

ヴェフィス系リパラオネ人であるインファーニア・ド・スキュリオーティエ・インリニア

リパラオネ人の身体的特徴は多種多様であるが、銀髪蒼眼であることが最初期の段階から決められている[19]。肌は白い者が多いが、黄色みの強い者や褐色、黒色の者も少数ながら存在する。
明確な情報源は少ないが、ヴェフィス人の特徴は次の通りである[20]

彫りはそこまで深くない。 瞼はほぼ全員二重が多い。 モンゴロイドの蒙古ひだのような構造がある。 虹彩の色は蒼色が多い、次点として黒色も多い。

鼻が顔の真ん中よりやや上にある。 鼻はそこまで高くない

頭部

個体差が大きい。 頭髪の色は黒か銀が多い。 毛髪は丸くて細い。そのためウェーブ(天然パーマ・クセ毛)が多く、男性は禿げやすい。

皮膚

メラニン層が薄く基本的に白い人間が多い。 体毛は少なめ。

体格

男性は180cm、女性は165cmほどが平均的身長となる。

文化

   「リパラオネ文化」、「リパラオネ料理」、および「リパラオネ音楽」も参照

宗教

   「リパラオネ教」、および「フィメノーウル信仰」も参照 リパラオネ人が信仰する宗教はリパラオネ教、フィメノーウル信仰、リパラオネ民間信仰の三つに分けられる。ラネーメ人が心圧を中心に宗教的思考を展開するのに対して、リパラオネ人は死を中心に宗教的思考を展開するとされる[21]

リパラオネ教

リパラオネ教はファイクレオネの世界的宗教であり、唯一神であるアレフィスを信仰し、死後の魂のより良い転生を目標とする[22]。フィシャ・レシェール、レシェール・フィシャ、レチと呼ばれる教祖がピリフィアー暦紀元前に布教したのが始まりであり、「クワイエの教え」とも呼ばれる。リパラオネ教に関しても死に対する理解と正義の確立を中核としているとされる[23]。アレフィスの現れの形態の一つである神族[24]や禁酒禁煙の戒律などが特徴的である。リパラオネ人は主に主流派であるフィシャ派とヴィデュン派が殆どであるとされる[25]。派閥に共通した教典として八戒律アンポールネム(ジニェレーチェの書)、キターの書(ファシャグノタール)、スキュリオーティエ叙事詩(アリテ叙事詩)が存在する。派閥教典としてはヴィデュン派のピエトランク(ファシャグノタール偽典)、デュイン・リパラオネ教における義の詩篇、スペウツニウ派のスペウツニウ文学などが存在する。

フィメノーウル信仰

リパラオネ民間信仰

リパラオネ教やフィメノーウル信仰のような組織的な信仰に由来しないリパラオネ人特有の信仰はリパラオネ民間信仰と呼称される。例としては以下のようなものがある。

夜爪の儀式

[26]

脚注